2012年02月09日

近畿スポーツ推進委員研究協議会事例発表原稿

平成23年度近畿スポーツ推進委員研究協議会 東近江市事例発表原稿
近畿スポーツ推進委員研究協議会事例発表原稿

 みなさんこんにちは。私は、東近江市スポーツ推進委員の倉田彰子と申します。
 数多くの先輩がいらっしゃるなか、体指4年生の私が発表させていただくのは恐縮ですが、体指活動の紹介や、感じたことを発表せていただきます。スポーツ推進委員を「スポスイ」と呼ぶには、まだなじみがありませんので、従来の「体指」とさせていただきます。
 最初に、東近江市を紹介させていただきます。
 東近江市は、2度の合併により誕生した、人口約12万人の、豊かな自然に恵まれたまちです。東近江市の体指は、男性23人、女性21人の44人で現在活動しています。滋賀県で、最も女性が多い体指です。活動目標は、成人の週1回以上のスポーツ実施率50%以上です。昨年度調査した市民のスポーツ実施率は35%で、平成17年から6%上昇しましたが、目標の50%にはまだ及んでいません。平成22年8月に文部科学省が策定された「スポーツ立国戦略」の重点戦略をご存知の方もいらっしゃると思いますが、成人の週1回以上のスポーツ実施率65%という、さらに高いハードルの達成に向け、計画的に活動を展開していく必要があると感じています。
 年度別目標は、第1次3ヵ年計画を平成20年に終了し、平成21年からは、第2次3ヵ年計画に基づき活動しています。平成21年の地域リーダーの発掘と、平成22年の他団体とのコラボレーションの目標に続き、現在、地域スポーツの充実に取り組んでいます。
 次に、部会の活動を紹介します。私が所属している事業部会では、ディスコン大会やウォーキング大会の開催のほか、ネットを使って行うバレーボールのような「ネットでポンポイ」、という東近江市独自のニュースポーツを考案しました。滋賀県の体指いきいき研修会で、県内の体指さんにも紹介をさせていただきました。
 研修部会では、地域リーダーの発掘や、体指の資質向上のため研修会を行っています。体指の資質向上は、平成20年から、毎月第3木曜日の夜にニュースポーツ実技研修会を開催し、ルールと指導方法の再確認を行っています。平成21年度からは、地域リーダーを発掘しようと各地区を巡回し、ニュースポーツのつどいや、ニュースポーツフェスタを実施しています。
 最後に広報部会では、年2回の広報誌「体指かわら版」の発行や、市民に対するスポーツアンケートを実施しています。また2年前からは、日頃の活動の「見える化」を図るため、インターネットで「東近江市スポーツ推進委員協議会」のブログを運用しています。出前講座の申し込みに来られる市民の中には、インターネットを見てニュースポーツの種目を決めてこられることもあります。研修会冊子の20ページに、四角いQRコードを載せていますので、携帯電話にバーコードリーダーの機能がついている方は、一度アクセスしてみてください。発表でお伝えできない活動も記事にしています。ぜひパソコンでもご覧ください。
 次に、東近江市の特徴ある3つの事業を紹介します。
 最初に友遊ウォーキングです。この友遊ウォーキングは、開催日を決めて行うのではなく、参加者自身が都合のつく時に好きな場所を歩きます。ご覧頂いているのは、第1ステップの記録用紙です。琵琶湖一周約240キロのステップとなります。第2ステップから第8ステップの記録用紙です。そして、1キロ歩くごとに、このような記録用紙の升目を塗りつぶしていきます。最後まで塗りつぶしたら終了となり、ステップごとに完歩バッジと、次のステップの記録用紙を渡しています。最終の第9ステップは、北海道一周約3,000キロとなり、最後まで完歩されると、日本一周程度の距離を歩いたことになります。現在219名の方に登録していただいており、6名の方が日本一周を達成されました。
 続いてニュースポーツ出前講座です。
 自治会行事や老人クラブ、親子フォーラムなどで年間59回の出前講座を実施し、4千人を超える市民にスポーツを楽しんでいただきました。依頼される団体の役員さんにも審判の協力をお願いしながら、地域スポーツの充実に現在取り組んでいます。運動嫌いな小学生の女の子の話です。スローイングビンゴがとても上手にでき、みんなに認められて「楽しかった!」と話してくれたことがありました。また、あまり家で会話をされないお父さんが「今日のニュースポーツは楽しかったと、家でしゃべっていたよ」と、お母さんの方から聞くという嬉しいことも事もあります。
 生涯スポーツ提供図の中から、「健康づくり教室」を紹介させていただきます。
 平成20年度より、市役所の健康推進課とのコラボレーションが始まりました。保健師に講師をお願いし、栄養と食について、体指自らが学ぶ事から始めました。現在では、体指が総合型地域スポーツクラブのスタッフとして、食と運動のコラボレーションによる「健康づくり教室」を、各地区単位で実施しています。私の場合、総合型地域スポーツクラブ「コミスポようかいち」のスタッフとして、健康づくり教室を開催しています。講師の先生を招いて実施するのではなく、体指自らが指導しています。椅子に座ってできるストレッチを指導する時は、筋肉の名前と仕組みを覚えるのに大変苦労しましたが、自分自身の勉強にもなっています。
 続いて、スポーツとは直接関係ありませんが、八日市大凧の制作について紹介させていただきます。
 一昨年10月にオープンした布引グリーンスタジアムの竣工を祝い、たたみ20畳の大きさの八日市大凧を体指が制作し、祝い凧として布引グリーンスタジアムで揚げました。この大凧は、「たい」と「いく」で体育と読み、スポーツを表し、「いぬ」と「紅葉の紅」で 健康を表しています。これらの文字をつないで、我々の活動テーマである『スポーツを楽しみ、健康と笑いの輪を広げよう!』という意味が込められています。
 次に昨年発生した東日本大震災の被災者支援活動を紹介します。
 避難所生活をされている被災者の「運動不足による健康不安」や、「ストレスの解消」を目的に、滋賀県内の体指21名が福島県郡山市の避難所で計6回の運動支援を実施しました。「活動場所や年齢層、状況、ニーズを理解し、コーディネートする事の大切さを学びながら、「健康」そして「笑顔」を届けることができた。」とお話されていました。
 予定の時間が近づいてきましたので、最後にまとめさせていただきます。
 近江商人の精神である三方よし、「売り手よし、買い手よし、世間よし」を実践することで、自分だけでなく、相手のこと、社会全体のことを考えて行動できる人間が育つと言われています。スポーツにおいては、「スポーツをする人よし、スポーツを観る人よし、スポーツを支える人よし」の三方よしが求められています。体指が支える事により、スポーツをする人の笑顔が見られ、スポーツを観る人を元気にし、笑顔になってもらえる。それを見て体指が笑顔になり頑張れる。笑顔の好循環を生み出していきます。まだ4年しか経っていない私ですが、家庭のことや仕事のこともありながら、忙しい体指活動で大変!と思いながらもやっていけるのは、良きリーダーに引っ張ってもらい、前向きな体指仲間がいるのが心地よく、また、体指活動をとおして市民が笑顔で楽しみ、「良かったわ」、「楽しかったよ」と言ってくださる喜びがあるからだと思います。
 さあ、みなさん、笑顔でスポーツを楽しみ、各地域に健康と笑いの輪を広げていきましょう!
 私もリーダー力のある先輩達を見習い、人がつながり、スポーツができる楽しさを、市民に感じていただけるよう、これからも体指として幅広く「笑顔の輪」を広げていきたいと思います。
 以上で、東近江市スポーツ推進委員協議会の事例発表を終わらせていただきます。
 ご静聴、ありがとうございました。


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Posted by 東近江市スポーツ推進委員 at 17:03│Comments(0)各種研修会
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